オリジナルカードデッキを入れる方法や、インセインカードの追加方法は以前解説しました。これらの説明は自鯖を持っている方限定でしたが、今回は自鯖を持っていない方のための追加方法です。(教えてくださったエノキさんありがとうございます)。
今回のやり方ではメッセージカードとセッションで使わないカードを使用します。メッセージカードで狂気内容を書いておき、使わないカードと取り換える方法です。カード言葉だと伝えにくい部分もあるので、画像を交えて説明していきます。
※Ver.1.46.00 や 1.48.32.1で検証済みです。他のVerでは仕様が変わっていて動作しない場合があります。
色(舞台)が違うカードを入れる
インセインは毎回指定カードがあります。例として”疑心暗鬼”・”広がる恐怖”・”依存”、そしてオリジナルカードの計4枚を使う場合で説明します。
山札に残すカードを画像のようにします。色がついた一番右のカードは今回は使わない「本当は怖い現代日本」の”超現実主義”というカードです。これをプレイヤーさんが引いた際にメッセージカードと取替ます。なのでセッションのはじめに「○色のカードを引いたら申告してください」と伝えておいてください。もし「本当は怖い現代日本」のカードを使う場合は、狂乱の二十年代(黄色)、暗黒のヴィクトリア(橙色)、繰り返される惨劇(灰色)等、別の色カードを使ってください。
メッセージカードの追加
次にメッセージカードを作ります。これにオリジナルの狂気カードの記述をしていきます。
メッセージカードは[マップを右クリック]→[メッセージカードの追加]をクリックします。
”ななしさんへ”の部分に背面の文字。”サンプルメッセージ”と書かれている部分に、オリジナルカードの内容を記入します。ただ文章を打ち込むだけでも良いのですが、このメッセージカードはHTMLタグ(以下タグ)が使えるのでインセインのテキストカードと同じようにすることが可能です。
タグを使用してオリジナルカードの内容を記入すると画像のようになります。どどんとふに入っているinsane.txtからタグを拝借しているので、いつも使っているインセインカードと遜色ないものが出来ます。
タグの説明
裏面カード
<p align='center'><font size="42" color="#FFFFFF"><b><i><br><br><br><br><br>インセイン<br><br>狂気カード</i></b></font></p> #b22222 裏向きの狂気カード
これは上のタグを全て選択してコピー&ペーストしてください。他のカードとウラ面で区別をつけたいという場合は、
<p align='center'><font size="42" color="#FFFFFF"><b><i><br><br><br><br><br>インセイン<br><br>狂気カード</font><br><br><font size="35">○色のカードを引いたら<br>GMに申告すること</i></b></font></p> #b22222 裏向きの狂気カード
○の部分に該当の色名を入れてください。
どどんとふだとこのような裏面カードになります。
表面カード(オリジナルカードの内容)
<font size="25"color="#000000"><p align='left'><u> <i>Handout</i> </u></p><p align='left'><FONT SIZE="3"><BR></FONT><FONT SIZE="42">狂気:みんな死ぬしかないじゃない!</FONT><BR><u> </u><FONT SIZE="3"><BR></FONT><BR>トリガー:自分が恐怖判定に失敗する<BR><u> </u><FONT SIZE="3"><BR></FONT><BR><i> あなたは行き場のない未来に絶望してしまった。</i><BR><BR> 顕在化したシーンに登場している自分を含めた全キャラクターに2点のダメージを与える。<BR><u> </u><FONT SIZE="3"><BR></FONT><BR><i>この狂気を自分から明らかにする事はできない。</i></font></p> #ffffff みんな死ぬしかないじゃない!
表面のカードはこのようになります。
インセインカードの追加方法でも同様の説明をしていますが、このタグの中で変更すべき点を色分けすると以下の画像のようになります。
この色を塗った部分を変更すればカードが出来上がります。文章を編集する時は、テキストエディタで編集してからどどんとふの方にコピー&ペーストすることをおすすめします。
背景色を変える
カードの背景色を変えたい場合は裏面は”#b22222”の部分、表面は”#ffffff”の部分を書き換えてください。特定の時代と同じにしたい場合は以下を参照してください。
狂騒の二○年代:#FFFACD
暗黒のヴィクトリア:#faebd7
繰り返される惨劇 『デッドループ』:#dcdcdc
失敗しないためのポイント
テキストを編集するときには、タブを消したり追加しないように気をつけてください。
タブがどこに追加されているかは、どどんとふの画面やメモ帳などではわかりにくいのでTerapadやサクラエディタをDLして使ってみてください。
裏面
表面
- 赤丸:1行で終わっていること。
1の数字の下に2、3…と続いている場合は改行されているので修正してください。 - 矢印:矢印部分にタブ(^)が入っている & それ以外の場所にタブ(^)が入っていないこと。
^ が書いてある部分にタブが挿入されています。^の後の幅が違うときがありますが気にしないで大丈夫です。タブが2個連続で書かれている場所もあるので注意してください。
もっとカスタマイズしたい・逆トピックを入れたい
公式のカードの書式についてを参考にしてみてください。“・2行目以降(カードデータ)について”の“(2)テキスト(text)の場合を見ると”、どういうことができるかわかると思います。
正位置のTipsを挿入すると上の画像のようにカーソルをカードの上に持っていくと黄色い枠に文章が出ます。文字が細かくて読みづらい場合などに使うとわかりやすいでしょう。デザインに関してはTextField – Adobe ActionScript® 3(AS3 )API リファレンスで使用できるタグ一覧を参照してみてください。
表示がおかしい・途切れる時の対処法
文字が長くて途切れてしまう場合
オリジナルカードの説明内容が長く、文字が途中までで途切れてしまう場合は画像のピンク部分の数字を24や23などの小さい数字にしてください。
文字がひっくり返る・背景色が変わらない
タブが挿入されていなかったり、足りない場合があります。失敗しないためのポイントを参考にしてタブを挿入する場所を確認してください。また、背景色はdarkredや#333などの省略した書き方では反映されません。darkredならば#8b0000、#333ならば#333333と全て書いてください。
これでセッション前の下準備は終了です。
カードの交換
ここからはセッション中の話しになります。
今回だと超現実主義のカードを引いたプレイヤーさんとGMが持っているオリジナルカードをそれぞれ交換。
お互い[カードを右クリック]→[カードを自分だけが見る(非公開)]をクリックしてカード交換完了です。
手札置き場を使ったよりスマートなカード交換
セッションが始まる前に少し戻りますが、GMとプレイヤーがそれぞれ手札置き場を作っておきます。
手札置き場は[マップを右クリック]→[手札置き場の作成]で作ることが出来ます。
プレイヤーがカードを超現実主義カードを引いたきたら、
[カードを右クリック](GMはオリジナルカード、プレイヤーは超現実主義のカード)→[カードの譲渡]→[渡したい相手の名前]で交換完了です。
これで自鯖でなくともオリジナルカードを使用することができます。メッセージカードは筆者にはできなかったので、画像を使用したい場合は自鯖を建てて入れることをお勧めします。
以上で自鯖以外でインセインのオリジナルカードを使用する方法を終わらせていただきたいと思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました。